猫の糖尿病 年齢と品種
意外と多い,猫の糖尿病についてpartⅡ。
今回は年齢と品種について。
イギリスの研究
「Epidemiology of Diabetes Mellitus among 193,435 Cats Attending Primary‐Care Veterinary Practices in England」
を参考に書いていきます。
猫の糖尿病とは?
糖尿病とは、インスリンというホルモンが不足、または効きづらくなり、高血糖状態が続く病気です。
インスリンは、すい臓で作られ、血糖値を下げる働きを持っています。
猫は、インスリンが作られているが効きにくくなるタイプ(インスリン抵抗性)が多いとされています。
この「効きにくさ」の原因は、
いわゆる生活習慣病的な要因(食べすぎ・運動不足・肥満など)が関係していることが多いです。
その他にストレス、基礎疾患、遺伝的要因も考えられます。
インスリン抵抗性が改善されると?
治療によりインスリン抵抗性を改善させることができれば、
日々のインスリン治療から離脱できる可能性があります。
この状態を「寛解(かんかい)」と呼びます。
ただし、糖尿病が進行すると寛解が難しくなるため、
早期発見・早期治療がとても大切です。
多飲多尿に気を付けよう
糖尿病を早く見つけるために 特に注意したいのが、
「多飲・多尿」という症状です。
もちろん、多飲多尿は糖尿病以外の病気などでも見られます。
ですが、前回・今回の投稿で紹介したような糖尿病リスクが高い猫ちゃんにこの症状が続いている時は、 早めに病院に相談することをおすすめします。
糖尿病になりやすい年齢は?
この研究では、体重以外のリスク要因についても調べています。
体重については前回の投稿で紹介しています。
猫の年齢によって糖尿病発症に違いがあるかを調べています。
結果は、
・3~5.9歳までの猫に比べ、
→6~8.9歳では約6倍、
→9~11.9歳では約17倍
発症リスクがあると報告されました。
糖尿病になりやすい猫の品種は?
この研究では、品種による発症リスクについても比較しています。
- 雑種の猫に比べて、
→ トンキニーズで約4倍
→ ノルウェージャンフォレストキャットで約3.5倍
→ バーミーズで約3倍
と報告されています。
ただし、これらの品種でも地域によってリスクに差があるという報告もあり、 これは遺伝的な背景の違いが関係していると考えられています。
猫の糖尿病に早く気付くために
糖尿病は早期発見がとても大切です。
以下に該当する猫ちゃんには特に気を付けてあげましょう。
・体重が4kg以上
(重くなるほどリスク上昇)
・6歳以上の中高齢の猫
・トンキニーズ、
ノルウェージャン、
バーミーズ
これらの猫ちゃんで「多飲・多尿」が続いている場合は、
一度動物病院での診察をおすすめします。
本記事は獣医師:佐藤(洋)が書いています。
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