犬猫の排尿トラブル2 三咲動物病院
前回に続いて排尿トラブルについて。
前回は最も注意が必要な排尿ができない(尿道閉塞)症状について書きましたが、
今回は血尿について。
血尿の度合いは、赤みが強くショッキングなものから見た目ではほぼ正常な色や、尿の最初から最後まで血が混じるものから尿の出始めにちょっぴり血が混じる程度のものまで様々です。
多くの場合は膀胱炎の諸症状(頻尿など)と一緒にみられ、膀胱炎の治療を適切に行うことで改善されるような軽度のものです。
一方で、
膀胱炎の諸症状を伴わない血尿や、混じる血の量が多い、高齢になって初めて血尿、元気や食欲もなくなった場合などは血液検査を始めとし、全体を診てあげる必要があるかもしれません。
というのも、血尿を主訴に来院された10歳の猫ちゃんなのですが。
経験的に膀胱炎かと思いつつ、何か違和感を感じ、しっかり検査をしてみると、片方の腎臓に腫瘍が見つかったという事がつい先日ありました。
一つ一つ丁寧に診察を行うことが大事だと改めて痛感した出来事でした。
遠回りになりましたが、血尿のポイントとして伝えたかったのは、
①多くは膀胱炎の諸症状と一緒にみられる。体全体の影響は少ない。
➁膀胱炎の諸症状がみられない血尿は注意が必要。体全体を診てあげる必要があるかも。
という感じです。
かなり大味なまとめになってしまいましたが。。。
排尿トラブルについての大事なポイントが少しでも伝われば幸いです。
船橋市 三咲動物病院
排尿困難については↓
犬猫の排尿トラブル1 三咲動物病院