犬と猫 ノミとマダニの予防について 三咲動物病院

予防シーズンに突入し、ノミマダニへのご質問も多く聞かれるようになりました。
今日はよく聞かれるポイントに絞って書いていこうと思います。

①ノミとマダニとは
ノミマダニは動物に寄生し血を吸う寄生虫です。人が吸血される事もあります。
ノミマダニ共に、気温・湿度が上がると活動が盛んになります。
およそ4月中旬~11月末がシーズンとなります。(12月~3月に居なくなる訳ではありません。)
㊟家の中は1年中快適な条件となるため、既に家の中で繁殖してしまっている場合は駆除が終わるまで通年の予防をお勧めします。

➁寄生されやすい場所について
ノミマダニは特別な場所で生活しているわけではありません。道端の草木や空き地や公園など我々の一般生活環境の周囲で寄生するチャンスをうかがっています。
動物が外を出入りしている場合は寄生される可能性は常にあると思った方が良いでしょう。
特にノミに関しては、野良猫に寄生している事が多いので、野良猫をよく見かける場所はできるだけ避けるようにすると感染リスクが減ると思います。

③ノミマダニが問題になる理由
直接的な害として、ノミマダニの吸血による貧血、寄生による皮膚炎などがあります。
間接的な害として、ノミを飲み込むことによってお腹の寄生虫に感染したり、吸血時に感染症をうつされる可能性があります。
この感染症は人にもうつるものがあるため、人獣共通感染症(人も動物も感染する病気)の発生源としてノミマダニは問題となっています。

④予防方法について
予防というと、ノミマダニが完全にくっつかなくなるイメージをお持ちになる飼い主様も多くいらっしゃいますが、ノミマダニが完全にくっつかなくなる予防剤(忌避剤)は残念ながらまだ存在しません

動物業界でのノミマダニの予防とは、ノミマダニの駆除剤やブラッシングなどにより、ノミマダニによる寄生後の害を予防することをさします。
つまり、お散歩中などについてしまう可能性を前提として、
ついてしまっても駆除剤の効果で殺虫し、
ブラッシングやシャンプーによって物理的に虫を落とす事によって、
家庭内への侵入や繁殖を防ぎ、ノミマダニによる直接・間接的な害を予防しようという事です。少しややこしいですね。

⑤予防剤(駆除剤)について、使い分けなど
ノミマダニの予防剤は、食べさせる錠剤タイプと表皮につける液体タイプがあります。
液体タイプの注意点は、つける前後でシャンプーをしないこと、体質によっては皮膚症状が起きる事などがあります。食べるタイプは、上記のような注意点はありませんが、そもそも食べてくれない、食べた後に吐いてしまった場合はしっかり投薬できたか不明瞭になります。
ノミマダニに対する効果はどのメーカーのどの薬剤も大きな違いはありません。価格、使いやすさ、動物たちの体質に合っているかを考えて決めていただければ大丈夫です。

⑥お気軽にご相談ください
かなりかいつまんで書いてきましたが、上記の事に注意して頂ければ完全といかなくても大きな予防効果があると思います。
動物たちは残念ながら自分たちで予防する事はできませんので、飼い主様が代わりにケアしていただく事が重要となります。その中で日々のケアや予防で気になる事などはお気兼ねなくお尋ねください。

また、今後千葉県でも発生してくる可能性があるマダニ媒介の感染症・SFTSについては↓をご参照ください
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について

まとめ
①ノミマダニは人を含め動物に寄生し、吸血してくる
➁春~秋はしっかり予防する
③ノミマダニが家で繁殖している可能性が高い場合は、駆除が終わるまで通年で予防を行う
④動物が外を出入りしていれば寄生される可能性は常にある
⑤ノミマダニは貧血や皮膚炎の原因や、人もかかる感染症の原因となるので注意が必要
⑥ノミマダニが完全にくっつかなくなる忌避剤は存在しない
⑦駆除剤と物理的な除去を組み合わせて、寄生された後の害を予防する
⑧駆除剤は食べさせるタイプと付けるタイプがある
⑨どの薬剤もノミマダニに対する効果は大きな違いはないので、好みによって使い分ける
⑩お気軽にご相談ください

船橋市の動物病院 三咲動物病院
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マダニの写真 1マス5㎜幅

 

マダニは一番小さいもので(写真左)1㎜程度しかありません。
見た目は小さなクモのように見えます。
成長し大きくなったマダニ(写真右)が吸血すると6㎜程になります。
今年はマダニが多いのか。
すでにマダニを付けてきているケースが数件ありました。
ぜひお気を付けください。